透明を塗り重ねたような人になりたい
俗世にまみれておりますので、透明になりたいと思うことが多々あります。
暴飲暴食の後や人間関係に疲れたときには特に。
大丈夫ですので‥、皆さんにお手間はとらせませんので‥、お気になさらず‥‥‥スーーーーッ(透明化する音)
って感じで。
今までの業もすべて溶けて失くなってくれーーー。
主にストレスを理由にコンビニで爆買いした食べ物一気に食べて、すぐにトイレで全部吐いた時の自己嫌悪とか、その場で断りきれなかった飲み会の誘い、直前で本当に精神的に無理でドタキャンした時の罪悪感とか。
それはそれの話なのですが、可愛くなりたいなあ、美しくなりたいなあとはいつも思っている私ですが、理想は標記のような美人です。
マカロンのような甘さ可愛さ全開よりもフルーツジュレのようなすっきりとした後味と綺麗な容器
薔薇の華やかさよりも百合の清楚さ
春の桜に拐われる女の子よりも冬の雪と一緒に溶けてしまう女性
そんな感じでお願いします。
本当によろしくお願いいたします。
そういう女になりたい。心底なりたい。
丁寧な暮らしが背景に透けて見える女。
都会の洗練された空間にも絶妙に馴染むのに、
初夏の若葉が綺麗な森の木漏れ日が1番似合う女。
ファンデーションを必死に塗りかさねても勝てない、あのすっぴんの美しい白を持つ女。
そういう女になって、湖畔の森のログハウスに住みたい。
朝早く日光で目覚めて、
白いワンピースに青のエプロンを着て、
日中はジャムとかサシェとか、人生の娯楽にしかならないものを作って、
疲れたらハンモックで昼寝、
夕方には手の込んだポトフの調理を、
夜にはランタンの下で読書と天体観測、
満足したら眠る。
前の《ゆっくり私時間》みたいな生き方をしたい。
頼む、頼むからそういう生活をさせてくれ。
もう嫌なんだ。
いつも人に迷惑をかけて、いつまでもそれを引きずる人生は。
社交辞令の《可愛い》を、永遠に噛み締める醜さも。
私の人生の二大願望が上記の通りとなります。
どうかご査収の上、検討していただきますようお願い申し上げます。